抗菌効果の持続性に限界
銀イオン抗菌剤は水分や有機物と反応しやすく、空気中や湿潤環境下では抗菌効果が短期間で減衰してしまいます。


銀イオン(Ag⁺)抗菌剤は、長年にわたりさまざまな分野で使用されてきましたが、その性能には見過ごせない課題が存在します。
銀イオン抗菌剤は水分や有機物と反応しやすく、空気中や湿潤環境下では抗菌効果が短期間で減衰してしまいます。
pH変化や酸・アルカリ洗浄に弱く、使用環境が変わるだけで抗菌性能が大きく低下するリスクがあります。
効果の持続が難しいため、高濃度での添加が必要となり、製品単価や運用コストの上昇を避けられません。

ANSWER
当社独自に開発した「CNF抗菌材」はセルロースナノファイバーを基材に界面活性剤と抗菌成分をナノ分散。現在、特許出願中の革新技術です。
銀イオン抗菌剤では実現できなかった長期持続性・多機能性・環境性・経済性を同時に実現。“抗菌の常識”を変えるソリューションを、いま皆さまへ。
TECHNOLOGY
従来の抗菌剤は、単一成分の性能に頼るため、
持続性・多機能性・コスト効率・環境性といった重要な課題に直面していました。
私たちはその根本を見直し、”素材構造そのもの”を革新するという新たなアプローチに挑みました。
その成果がCNF抗菌剤です。

CNFの立体構造が抗菌成分をナノレベルで安定保持。ムラなく均一に広がり、長期間効果を維持します。

5種類の抗菌・防カビ成分を同時に担持。多様な菌種や用途に柔軟に対応できる汎用性が強みです。

従来の銀イオン剤と異なり、CNF抗菌剤はにじみ出しやブリード現象がなく、均等に性能を発揮します。

原料は再生可能な植物由来のセルロース。焼却しても有害ガスが出ず、環境配慮型製品開発に最適です。

樹脂に練り込んだ際の表面抵抗値スコアは106。精密電子機器の静電気対策レベル。

銀イオン抗菌剤に比べて、材料コストはおよそ1/2。高性能を保ちながら、導入コストを大幅に抑えられます。
MERRIT
CNF抗菌剤は、従来の銀イオン抗菌剤と比較して、持続性・抗菌性能・防カビ性・分散性・コストのすべてにおいて明確な優位性を示しています。
以下は、第三者機関の試験結果に基づく比較データです。
| 比較項目 | 銀イオン抗菌剤 | CNF抗菌剤 |
|---|---|---|
| 抗菌持続性 | 20日後に成分14%減少 | 減少無し/長期安定 |
| 防カビ性能(ASTM G21) | スコア0~2 | スコア0(カビ発生なし) |
| 抗菌活性値(JIS Z 2801) | R=2~3 | R=3~4(高活性) |
| ブリード/ブルーム現象 | にじみ出しあり | にじみ出しなし |
| 分散性 | ムラあり/性能不安定 | 均一分散・帯電防止効果あり |
| コスト | 高コスト(Ag依存) | 約1/2の低コスト |
| クロッキング回数 | 銀イオン抗菌剤 | CNF抗菌剤 |
|---|---|---|
| 0回 | 1011Ω/□ | 106Ω/□ |
| 100回 | 1011~1012Ω/□ | 106Ω/□ |
USE
CNF抗菌材はさまざま素材に混練が可能です
その特性を活かし、あらゆる分野・産業で完全抗菌を目指します

浴槽、トイレ、シンク、排水管、壁材、床材、ユニットバスのパネルなど
冷蔵庫内装、洗濯機槽、エアコン部品、歯ブラシ、スマホケース、化粧品容器、靴インソール
車内内装材(ドアトリム・ハンドル)、座席、キャビンフィルター、鉄道・船舶・航空機部品
不織布マスク、ベッドフレーム、介護マット、医療機器カバー、収納ケース、包帯など
抗菌トレー、包装フィルム(鮮度保持)、食品接触部品や包装材料全般